Squareレジの無料POSレジアプリとしての実際の使い勝手

前回のブログで、Android端末での使用が今後不可能になるエアレジ(Airレジ)について、Androidで使える無料POSレジアプリの代替策としてSquareレジがあることを取り上げました。

 

しかし、Squareといえば本来はクレジット決済のサービス。そこで、クレジットカード決済以外でSquareレジが無料のPOSレジアプリとしてどこまで使えるか試してみました。

 

 

1.Squareレジを、レジ以外の機能を使わずとにかくカンタンに使う

 

POSレジアプリを、売上分析を行う以外の目的で使っている方も多いかと思います。例えば、

 

  • freeeやMFクラウドなどの会計ソフトにレジから売上が自動で取り込まれるようにしたい。
  • タブレットを活用することで、低コストでレジを入れたい。
  • スペースをあまり使わないレジが欲しいのでタブレットを活用する。

など。

 

その場合、POSレジアプリに求める機能は一般のレジに加えて会計ソフト、会計サービスへのデータ連携が出来れば十分となります。

そして、このような使い方であれば、最初の設定もそれほど大変ではありません。

 

この使い方でのレジ決済の流れですが、以下のようになります。

 

1)商品の金額を入力

Square会計入力

単純に金額を打ち込むだけです。

税抜きで入力して、会計時に税込みに変換するといった設定も可能です。

 

なお、ここで金額だけ打ち込んで精算をすることも出来るのですが、その場合レシートに「任意の金額」とのみ表示されます。

商品名をその場で打ち込めば、商品名も表示されます(1つ1つ商品名を打ち込むと、結構手間ではありますが)。

Square商品名入力

 

2)レジの打ち込みが終わったら、「お会計」ボタンを押して金額の精算

Squareレジ精算

現金、カード、ギフトカード、その他といった中からの支払い方法に加え、現金精算の場合は預かった現金額を選びます。預かった金額が候補に示されていない場合は「任意の金額」を選び、金額を入力します。

 

3)完了

Squareレシート発行

現金1,000円のお預かりと入力すると、892円のおつりと、おつりの金額が計算されました。ここで、Eメール等でレシートを発行、送信したい場合はこの画面上から送信することが出来ます。

 

2.Squareレジで、商品分析や顧客分析も行う

 

Squareには商品の登録も出来ます。

商品を登録することで、レジ画面での商品の選択、商品ごとの売上分析のほかに、在庫管理も可能になります。

 

商品をあらかじめ登録しておけば、その商品を選択することで自動的に金額もレジに反映することが出来ます。

Square商品選択

Square商品精算

 

商品を値引いて販売することもある場合、値引きの設定もあらかじめ行う事なども出来ます。

Square値引き入力

 

また、在庫管理の機能もついています。これを使うことで、在庫の残数量の管理や、実地棚卸を行った際の差異の把握も行うことが出来ます。

Square在庫管理

 

取引データのダウンロードを行うことが出来るため、曜日、時間帯や商品別の売上分析を独自でデータを加工して行うことも出来ます。

square取引データエクスポート

 

顧客管理、顧客分析ですが、こちらはクレジットカード決済の顧客を対象としていて、現金決済の顧客についての顧客分析機能は提供されていないです

Squareの本来のサービスがクレジットカードの決済であることを考えれば、現金決済の顧客に対して顧客分析機能が提供されていないのは仕方がないことかと思います。

エアレジでも顧客分析についてはデータをダウンロード出来なかったりと、無料で使えるサービスだと何かしら機能制限がついてしまいます。顧客分析をしっかり行いたい場合は、有料のサービスを探されるべきかと思います。

FUKUOKA NEXTプレミアム商品券がおトク!

国の予算も付き、最近自治体でたてつづけにに発行されているプレミアム商品券。

 

今度、福岡市もプレミアム商品券を発行します。

その名も、

FUKUOKA NEXTプレミアム商品券

福岡プレミアム商品券

 

利用者側からみると1万円で1.2万円の商品を買えたりサービスを利用出来たりと、(120-100)/120=約16.7%引きの非常におトクな商品券です。

この商品券、事業者側の視点で裏を返せば、このプレミアム商品券の利用可能店舗になれば1.2万円の商品やサービスを利用者に1万円の負担で提供出来るということになります。

言い換えれば、国の費用で20%近い値引きキャンペーンを行えると!!

 

このFUKUOKA NEXTプレミアム商品券、プレミアム商品券のホームページに利用可能店舗の申込みページが用意してありそこから申し込むことが出来ます。締切は今月の21日。申込の際は利用可能店舗募集要項をしっかり読んで、利用可能な要件を満たしているかきちんと確認しましょう。

 

趣旨が消費喚起であることと、商品券の利用対象にならないものとして、「事業活動に伴って使用する原材料、機器類及び仕入商品等の購入」とあるため、弊所を含めB to Bビジネスの事業者は利用できません。

また、換金手数料が原則2%必要な点は留意が必要です。

 

それでも、20%近い値引きをほとんど自己負担なしで行えるのは非常に魅力的だと思います。

残念ながら弊所は事業内容的にこのFUKUOKA NEXTプレミアム商品券を導入することが出来ません!!

せめてこのブログをお読み頂いた事業者の方にはぜひ申し込んで有効活用してほしいところです。

一番カンタンなAirレジ(エアレジ)導入・活用法

無料で使えるPOSレジアプリのAirレジ(エアレジ)。AirレジとMFクラウドの連携が素晴らしく便利なので、顧問先にかなり提案を行っています。

Airレジは、他にもfreee やよいの青色申告オンライン などの会計サービスとも連携可能です。

しかし、Airレジの便利さに興味を持ちながら、いざ導入しようとなると導入が進まなくなってしまうケースが結構ありました。

 

その理由が、以下の2つ。

 

1. 機能が多すぎて、操作方法が分からない。

2. 機能を使いこなすための初期設定が大変。

 

Airレジの導入に適しているのは小規模な店舗になりますが、サロン、飲食、整骨院・・・、どれも、仕事の腕を磨くのにITとの接点があまりない職種。そのためか、初期登録の段階でAirレジ導入が止まるケースが続出。

しかし、このAirレジ、使わないにはあまりにももったいないです。無料だし。

ということで、Airレジの導入段階で「ワケが分からない!!」となられた方のための解決策を考えてみました。

その解決策が、コレ。

 

「レジとしての機能以外を(最初は)一切使わない」

 

とりあえず、原始的なレジ代わりとしてAIrレジを導入する。

商品登録だとか顧客管理だとかテーブル設定だとかの機能を一切設定せず

手打ちで金額を打ち込むふつうのレジ機能だけを使用。POS機能を活用しなければ使い方もカンタン。

airregi1

 

ふつうのレジと同じように金額を打ち込み、

 

airregi2

打ち込んだ金額を「+」ボタンで登録し、金額の打ち込みが終了すれば「会計に進む」ボタンを押し、

 

airregi3

レジ精算画面で預かった金額を入力すれば

おつりを計算してくれて、

 

airregi-receipt

会計完了。

 

以上、ややこしい機能と無縁にAirレジを使えます

 

POS機能を使いこなさなきゃ、Airレジを使いこなす意味がないんじゃないの?

と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、

airregi-check

あるべきレジの残高を自動で計算してくれるので、かんたんにレジチェックを行えたり

 

airREGI-uriage

売上金額の集計のほかにも、時間帯ごとの売上と客数を集計表示してくれたりと、

それだけでもAirレジを導入するメリットは十分にあると思います。

 

 

ちなみにレシートを印刷しようとすると、普通のプリンタではなくAirレジ対応のレシートプリンターでなければ印刷を行うことが出来ません。そして、そのレシートプリンター4万円弱くらい、ドロワーまで合わせると4万円台後半と、結構いい値段がします(それでも通常のPOSレジに比べるとケタ違いに安くはありますが)。

 

私としては、最初はレシートプリンターは使わず、Airレジと手書きの領収書の組み合わせで使用する方法をお勧めします。

 

理由は、Airレジを試験導入したものの本導入しない可能性も考えておきたいこと。また、サロンなどのお店の場合、レジを打つ件数が少ないので手書きの領収書でも業務量がそれほど増えるわけではないこと。さらに店舗によっては、感熱紙のレシートを用いることが店舗のイメージとそぐわないこともあり得るからです。

 

Airレジ導入当初はレシートプリンターは使用せず、Airレジの使用に慣れてきてかつ手書きの領収書発行の手間を軽減したいと感じるようになったタイミングで、レシートプリンターを導入するのもアリかと、私は思います。

 

 

クラウド型会計ソフトとインストール型会計ソフト、どちらがよいか

前回、 freee MFクラウドやよいの青色申告オンライン などの クラウド型会計ソフトと、 弥生会計王 などの インストール型会計ソフトのメリット・デメリットについて取り上げました。

 

では、事業者にとってどちらのタイプの会計ソフトが使い勝手が良いのか。

 

 

私の個人的な見解としては、

・会計事務所に記帳代行を依頼する段階           →           インストール型会計ソフト

・1人~数人規模での事業でご自身で記帳       →           クラウド型会計ソフト

・事業規模が拡大して総務経理担当者を配置    →           インストール型会計ソフト

 

 

と、ステージごとに相性の良い会計ソフトのタイプが変化していくのが多数では、と見ています。

 

もっとも、ネットのサービスをあまり利用されない方であればクラウド型会計ソフトの取引自動連動のメリットをあまり享受できないため最初からインストール型会計ソフトを利用した方が良かったり、

ECサイトを営まれていてほとんどの取引がクラウド型会計ソフトから自動で反映できるので事業規模が拡大してもクラウド型会計ソフトを使い続けたりと、

事業内容や、IT分野への得意不得意によっても使うべき会計ソフトは左右されています。

 

また、クラウド型会計ソフトのめまぐるしい発展に期待して、クラウド型会計ソフトを使い続けるという選択肢もあります。

 

ここで気をつけて欲しいのは、会計ソフトを選ばれる際のポイントの1つとして、データ移行の容易性も意識して欲しいということです。

インストール型会計ソフトとクラウド型会計ソフトの間で、簡単にデータの移行が出来るか。

その点、早くから弥生や財務応援とのデータのインポート、エクスポート機能を準備してくれていたMFクラウドは慧眼だと私は思います。

クラウド型会計ソフトとインストール型会計ソフト比較の実際のところ

ここ最近、freee MFクラウドやよいの青色申告オンライン といった、クラウドの会計ソフトが急激に広まりつつあります。

ネットよりログインすれば、どの端末からでも利用ができ、銀行口座やクレジットカードのデータを自動で取り込めること売りにしていることが多いです。

 

クラウド型会計ソフトとインストール型会計ソフト、それぞれの主なメリット、デメリットをまとめると以下の通りになります。

 

クラウド型会計ソフトの方がインストール型会計ソフトより勝っている点

  • 銀行口座やクレジットカードのデータの自動取込対応がインストール型ソフトよりも進んでいる。
  • AirレジMISOCAカラーミー といった、無料やリーズナブルな価格で提供されているPOSレジシステム、請求書発行管理システム、ECサイト等からも、自動でのデータ取込みができる。
  • データがオンライン上にあるため、複数人が会計入力や確認を行う場合でも会計データのやり取りをいちいち行わなくて済む。
  • ソフトを毎年買い換えることを考えると、インストール型ソフトより割安。
  • 追加料金なしで複数の端末での使用が可能。OSも問わない。

 

インストール型会計ソフトの方がクラウド型会計ソフトより勝っている点

  • ソフトがインストールされているので、クラウドのサービスと比べて入力時の反応が早い。
  • ネットの通信環境につながっていなくても使える。
  • 数年間はソフトを買い換えず使い続けるのであれば、クラウド型会計ソフトより割安。
  • より高度な管理・分析を行いたい場合、ソフトの連携の幅が広い。
  • 複数の法人を持っている場合や、法人事業と個人事業を同時に行っている場合、クラウド型会計ソフトだとその事業主体の数だけ料金が発生するが、インストール型会計ソフトの場合、複数の事業主体を管理しても追加料金が発生しない。

 

実際にクラウド型会計ソフトを使ってみた結果、クラウド型会計ソフトの最大の良かった点は、オンラインの他のサービスとの連動による取引の自動入力最大の不満点は、入力時の反応速度がインストール型会計ソフトに比べて遅いことでした。

今後、クラウド型会計ソフトとインストール型会計ソフトについて、どのような事業者がそれぞれ相性が良いかについても取り上げていきたいと思います。